InSinkErator®について-ブランド紹介-

ここではInSinkErator®社(イン・シンク・イレーター:ISE)の歴史、InSinkErator®ディスポーザの歴史や、発展、環境対策の活動について紹介します。
ディスポーザ誕生秘話 その裏に妻への愛があり

1927年、建築家であり発明家のJohn Hammes(ジョン・ハムス)氏が奥さんの「この生ごみ何とかして!」の要望に応えるべく彼女のために生ごみ処理機を作ったのが始まりです。
ハムス氏がディスポーザを発明した頃(1910〜1930年代)は台所製品に関して様々な新しいアイディアや技術から発明が発達した時代でした。
ディスポーザの使用により、地面を掘って生ごみを埋める手間も省けました。とても便利でしかも衛生的という点が主婦の支持を受け、瞬く間に広まって行きました。今も昔も悩みは一緒ということでしょうか。
ディスポーザ専業メーカーInSinkErator®社を創業し80年、米国市場シェア85%以上。

ハムス氏はディスポーザ開発から10年後の1938年、ディスポーザを世に出す為にウィスコンシン州ラシーン市にInSinkErator®社を創業しました。
今日も本社と工場はディスポーザの生まれ故郷ウィスコンシン州にあります。
米国では、6千万以上の世帯にディスポーザは行き渡っており、InSinkErator®のディスポーザの市場占拠率は85%以上となっております。全ての自治体でディスポーザの使用が認められており、逆に家を新築する際にはディスポーザ設置を義務づけている都市も存在します。おかげさまでInSinkErator®はディスポーザの代名詞となりました。
InSinkErator®は造語で、イン・シンク・イレーターと読みますが、社名であると同時にブランド名でもあります。頭文字を取って、ISEとも呼ばれています。
InSinkErator®とエマソン社の関係について

1968年にInSinkErator®社はエマソン・エレクトリック社(Emerson Eletric Co)の傘下に入りました。
エマソン・エレクトリック社は、米国ミズーリ州セントルイスに本拠を置く、世界有数の事業規模を誇る企業です。1890年に交流モータの製造会社として発足、以来 130年の間に地方の一製造業から世界的な大手電気電子機器メーカーへと、驚異的な成長を遂げました。現在では、産業用から一般消費者用に至るまでの、広範な電気・電子機械機器などの設計・開発・製造及び販売を行っています。
2022年11月にInSinkErator®社はエマソン社から離れ、Whirlpool(ワールプール)社の傘下となりました。ワールプール社は米国大手家電メーカーで、2021年現在220億ドルの売上を誇るグローバルブランドです。キッチン周りの電気製品・ブランドを多く持ち、InSinkErator®はワールプールの元でより有効なシナジーを発揮されると思われます。
- InSinkErator®社米国本社 InSinkErator®社米国本社の公式サイトへリンクしています。
- InSinkErator® World Wide 世界各地16ヵ国以上のISE公式サイトのリンク集です。
ディスポーザの発展、環境にかかわる企業活動
ディスポーザは市民生活の向上に多大な貢献をする環境改善商品であるとの考えで、様々な大学や研究団体あるいは自治体の研究活動に貢献してまいりました。
例えば、
- ディスポーザ使用の環境メリットに関する諸研究(ウィスコンシン大学の研究など)などはこちら
- 世界各国でのディスポーザ使用に関する環境評価(オランダDelf大学研究論文など)はこちら
- 米国での最新の環境評価レポート(LCA)のダイジェスト版(PDF)はこちら
翻訳に関する著作は日本エマソン社に属しますので無断転用ご注意ください。
なお一部の論文は翻訳したものが環境ライブラリーに保存されております。参考にしてください。
日本と世界各国の実験を積み重ねた結果、InSinkErator®ディスポーザは、
- 台所環境を衛生に保ち、ワンランク上のキッチンライフを提供できる。
- 従来の生ごみ収集の問題点を解決し清潔で衛生的な魅力のある街づくりに貢献できる。
- 生ごみの埋め立てや焼却量を減らすことに貢献し、温室効果ガスの削減など環境悪化を食い止める手段となりえる。
- 生ごみは有機質資源として飼料肥料化を可能にし、またバイオマス・エネルギーの生成に貢献するなど、資源のリサイクルに有効な手段となりえる。
ディスポーザはもっと環境にやさしい製品として発展していく可能性を秘めていると信じています。